私は「市民本位の市民起点によるまちづくり」を政治理念に揚げ、平成15年9月、市長に就任いたしました。以来、常に市民福祉の増進を念頭に、民間感覚を市政運営に取り入れるとともに、市民意見を市政に反映させながら、行財政構造改革の断行と危機的財政状況の克服、市民との協働によるまちづくり、そして中核都市への移行と大幅な権限委譲による身近な市役所の実現、東日本では初となる連携中核都市圏の形成など、東北の拠点都市づくりに向け邁進してまいりました。また、岩手県市長会会長として県内各市が抱えている様々な課題解決に先頭に立って尽力するとともに、東日本大震災においては、多大な被害を受けた沿岸被災地の復興に全力を挙げてまいりました。しかしながら、日本は本格的な人口減少時代を迎えており、そしてまた、止まらない東京一極集中とそれによる地方都市の疲弊は大きな課題となっております。少子高齢化に歯止めをかけ、人口減少と地域経済の縮小を克服し、将来にわたって持続可能なまち“もりおか”をつくるため、新たな決意で全身全霊を傾け市政を担ってまいる決意であります。